【セミナーレポート】早期内定獲得者登壇!インターンシップ攻略法と障害者雇用就活のリアル
更新日:2025年07月14日
atGP就活エージェントでは、障害のある学生の方を対象に、定期的に就活セミナーを開催しています。今回は、2025年6月19日に開催した早期内定獲得を目指す27卒学生向けセミナーのレポートをお届けします!
目次
はじめに
今回のセミナーでは、atGP就活エージェントとその運営母体であるゼネラルパートナーズについての簡単な紹介ののち、26卒で早期に内定を獲得したIさんおよびKさんに話を聞きました。
登壇者プロフィール
Iさん
26卒学生 国際関係学専攻
メーカー系総合職内定
下肢障害
Kさん
26卒学生 臨床心理専攻
IT・金融系総合職内定
発達障害(ADHD)
まずは就職活動のスケジュールを教えてください!
まずは、お二人の就職活動のスケジュールについて聞きました。
Iさんは6月頃から活動開始。就職活動全体の流れを把握するため、3年生の早い段階から説明会に積極的に参加していました。
一方でKさんは、当初大学院進学を予定していたため、本格的な就職活動は3年生の8月~9月頃から開始したそうです。求人サイトへの登録や説明会への参加など、情報収集に努めていました。
インターンシップは何社受けましたか?どんな感じだった?
次にIさん、Kさんのお二人に、インターンシップの参加社数や参加しての印象を聞いてみました。それぞれ参加した回数や日程は違うものの、大きくメリットを感じたそうです。
Kさんは、業界を問わず夏と冬含めて8社のインターンシップに参加。
様々な業界や仕事内容への理解が深まったことや、障害者雇用枠のインターンシップならではのこととして障害者雇用で働く当事者がセミナーで登壇していたり、社員と直接話をする機会を得ることができたことで、それぞれの企業の入社後のイメージを持つことができたことをメリットとして挙げました。
Iさんが参加したインターンシップは2社でした。
最終的に早期選考を受けて内定を得た企業の2日間の対面形式社員座談会の印象が強く残っていると語りました。
インターンシップを通じて人事担当者と顔見知りになることができ、面接の際の緊張が少し和らいだことをメリットとして挙げられました。
実際のところ、早期選考ってメリットありますか?
続いて、インターンシップ後に案内を受けることがある早期選考について聞いてみました。
二人とも早期選考を受けてみて、その後の就職活動を有利に進める多くのメリットがあると語ります。
Kさんは、まず早期から選考に入ることで、余裕を持って就職活動を進められることを強調しました。早期選考でうまくいかなくても、その後本選考までの時間で改善する余地があることが大きなメリットといいます。
Iさんは、早めに就職活動を始めることで精神的な余裕が生まれ、休憩時間もしっかりとれるため、バランスをとりながら就職活動を進められることがよかったとのこと。
早期選考まで進まなくても、新たな場所で初対面の人と話す経験自体が、その後の就職活動に必ず生きるので、積極的に参加すると語りました。
27卒学生からの質問タイム
ここからは、27卒学生から事前に募集した質問からピックアップし、いくつかお二人に話を聞かせてもらいました。
一般雇用との併用はしていましたか?
Iさん:自分は特別支援学校出身で、先輩が障害者雇用枠で就職したという話がきっかけで障害者雇用枠での就活を選びました。
下肢障害があり、車いすを使用しているため、配慮を受けることで働きやすくなると思ったからです。最初から障害者雇用一択で検討していました。
Kさん:当初、一般雇用も視野に入れていました。インターネット上の情報や一般的な、単純作業しかさせてもらえないだとか、そういったイメージがあって、障害者雇用についてあまり良い印象を持っていなかったことが背景にあります。
atGPのキャリアアドバイザーとの面談で、新卒の障害者雇用の条件や求人の話を聞き、総合職志望の自分にとって雇用条件がよいと確信できたため、最終的にインターンシップの時点から障害者雇用枠での就職活動を選びました。
障害者雇用ならではの新卒就活情報の入手はどのようにしていましたか?
Iさん:インターンシップで障害者雇用の人事担当者と知り合い情報収集をしたり、atGP就活エージェントの面談で相談したりして入手していました
Kさん:新卒の障害者雇用についての情報は入手が難しく、あまり障害者雇用について詳しくない人に聞いても、人によって情報が違ったりするので、最新の状況や情報をよく知っている新卒障害者雇用支援を行っているatGPなどのエージェントから情報を得ていました。
インターンシップではどのような障害配慮を受けましたか?
Iさん:自分は車いすを使用しているため、建物の段差や、数日間に及ぶインターンの際には宿泊先の部屋の確認などを配慮していただきました。
Kさん:参加したインターンシップは1Dayなど短期間の開催のものが多かったため、通常の選考で提示するよりも少なめに配慮を求めました。具体的には、水分補給の許可や、視覚情報優位のため、字幕・文字起こしツールの使用許可を配慮としてお願いしました。
atGPを使ってよかったことは?
Iさん:登録時に履歴書を作成してもらえたこと。業界を問わず様々な企業を紹介してもらえたこと。また、障害者雇用枠に特化した情報提供が迅速だったことですね。
Kさん:私は、早期選考から1年近く、長期的にサポートしていただけたことですね。また、面接対策の時間を設けてもらったことが励みになりました。モチベーション維持の面で、大きくサポートしてもらえたことがよかったと思っています。
最後に、26卒のお二人からこれから就活をする人へのメッセージ
Iさん:インターンシップで選考よりも長く社員とかかわることで、障害者として特別視されず、自分自身として興味を持ってもらえます。
インターンシップをその会社を見学に行く、という心構えで、面接を知らない人と話す練習というくらいの気軽さで、そしてESを早めに考えておくと、いざ早期選考、本選考となったとき、焦らずに済んで楽になります。応援しています。
Kさん:一人で完璧にやろうとせず、就活エージェントや周りの人に相談できる環境を作ってほしいです。就活の早期化、障害があることで周囲との違いに焦りを感じたりすることがあると思います。
しかもその障害があるといっても、人によって配慮事項なども全然違ったりすることから、自分自身にあった就職活動を模索していかないといけない。
そのためには、自己理解や障害理解についてしっかり取り組まないといけないという状況がものすごく大変だな、と思うことがあると思います。
就職活動って、楽しくないときもあると思いますが、自分のためになると思います。なので無理をしすぎず、周りに頼って頑張ってほしいです。
早期内定者の26卒の先輩から、障害者就活ならではの情報収集の方法やインターンシップの参加について話を聞くよい機会となりました。
今後も様々なテーマで障害のある学生の方に役立つセミナーを開催予定です。お楽しみに!